批評サムライ  ~映画・ドラマ・小説・エンタメ ★斬り捨て御免!~

責任が何でも曖昧なこの国で娯楽くらいは白黒ハッキリ!大作も小品もアダルトも興業収入も関係ない。超映画批評にない「上映途中の居眠り」が特技。シネマハスラー宇多丸氏、たまむすび町山智浩氏、シネマストリップ高橋ヨシキ氏を見習って公開初日最速レビューを心掛け評価は点数制。地方在住フォトグラファーがど田舎のシネコンでネタバレあり&あらすじ&見たまま感想ブログ

2016-01-01から1年間の記事一覧

追悼【キャリー・フィッシャー(レイア姫)】。スターウォーズ第1作(4話)に確かにあった「何か」を考える。元旦那のポール・サイモン「時の流れに」を聞きながら献杯しよう。

1年前の今頃、全世界的に「フォースの覚醒」が話題になっていたのに。まさかレイア姫が60歳で去ってしまった。 若き姫がロボットにメッセージを託すところから映画は始まる。 美しさに加え、聡明さとキリっとした強さが絶妙なバランスで見るものを魅了し…

映画「ドント・ブリーズ」 フェデ・アルバレス監督 スティーブン・ラング、ジェーン・レヴィ

今年最後の劇場鑑賞映画は昨年に続いてホラーだった。 21時始まりの日曜日はカップルが多いクリスマスの夜にも関わらず2割入りで丁度いい。 20年に1本と言えば、我が生涯で最高の恐怖はフリードキン監督の「エクソシスト」(1973)で、それ以降は…

「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」シネマハスラー恒例シネマランキング2016ベスト10+ワースト発表

クリスマスなので今年もあと1週間でお仕舞いと。 宇多丸さんのこの12本内で私が見たのは8本で、ラジオの興奮度合から「この世界」と「シン・ゴジラ」の一騎打ちかと思ったけれどね。まさかのロッキースピンオフがNO1とはね・・・意外な結果に。 今年…

見たい映画がないので、自宅で動画鑑賞。「赫い髪の女」(1979年日活ロマンポルノ 宮下順子主演)を見れる幸せ。

金曜日や映画の日はシネコン安いので行っていたが、ここ1か月どうにもテレビで予告編とか見てしまうとダメだ。 長く映画ファンやってると「くだらん警報」なるものが出来てくる。 例えば「海賊と呼ばれた男」・・・登場人物が起こっているか涙目だ。 これは…

アダルト映像の地平線を開拓する「カンパニー松尾」と製作会社ハマジム。それは都会のストレスからの解放であり「荒野をめざせ」とのメッセージだ。

毎週、おびただしい数の映像を見る。 無料のYoutube、Dailymotion、ニコ生、ニコ動、GYAO 有料だとU-NEXT、amazonプライムビデオ 新参者のAbemaTV、パンドラ(韓国系)も中華系もあるし 途中で観るのをやめるのも含めて50本以上の映画・ドラマを見ている。…

動画配信「アオイホノウ」福田雄一監督 学園ラブコメディでクリエイターの恍惚と不安を描くとんでもドラマの傑作

”よく毎週映画ばっかり見てられますね”と言われそうだけど、実はその数十倍、いろんな動画を見ている。 DVDレンタル屋にはほぼ行かなくなったのは探す&返却時間が惜しい。 金も毎回掛かる。 一時宅配DVDを利用したことがあるが、家族に見つかって中身をチェ…

映画「この世界の片隅に」 片渕須直監督 のん(能年玲奈)原作:こうの史代 音楽:コトリンゴ

今日時点で福岡県でも2館しかやっていない。爆買い中国人がまだ多いショッピングモール内を抜けて到着すると、さすがに話題作だけあって、平日金曜15時でもかなり混んでいる。久しぶりに私が真ん中で見ず知らずのおっさん3人並ぶ図に。 あらすじ) 第2次…

映画「ミュージアム」 大友啓史監督 小栗旬、尾野真千子、野村周平、市川実日子、松重豊、妻夫木聡

雨上がりの夕方ほど映画鑑賞に合う、と勝手に思っているのでいつものど田舎シネコンに行くと、”シーン”として誰もしない感じが背筋が寒い。 こういう時はサスペンス、スリラー系がぴったりだ。 予告編がやたら「セブン」に似ていて、パクリかオリジナルか判…

【NHK】Nスペで宮崎駿復活の予感、ドワンゴ川上量生会長プレゼン問題と鈴木敏夫Pの企み(現代の真田幸村か?)

「君の名は。」大ヒットの影響で日本公開のアニメ映画興行収入リストを見せられることが何かと多い。 (現時点で「崖の上のポニョ」を抜き第5位らしい) 2位のディズニー映画を除くと上は全部「宮崎駿」の凄さ。一人で述べ1000億円以上を稼ぎ出した。…

こだま著「夫のちんぽが入らない」問題からアダルトは強いと実感。エロ小説、カンパニー松尾、AVなどセックスを巡る旅に出る。

一か月前に「夫のちんぽが入らない」(略して「おちい」とする) 問題を記事にした。 略すのは、入力するのも、コピペも嫌だ。 (理由は私もこだまさんの夫さんと同じで「入らない」と以前言われた) このブログのアクセス解析を見たら8割に人が「おちい」…

映画「ジャック・リーチャー」公開初日最速レビュー トムクルーズ

今年、公開初日に見た映画に外れが1本もない。 「ボーダーライン」「シンゴジラ」「SCOOP!」と映画の至福に溢れた作品ばかり。 そして今日は公開直前に必ず来日して笑顔ふりまく良い人アピールのトム・クルーズ主演、制作で前作「アウトロー」の続編だ。 …

トランプ大統領誕生に思うヒラリー人気の無さ、ファーストレディの初ヌードなど家族(メラニア、イヴァンカ、ティファニー)の絆とマイケル・ムーアの洞察力

日本人の多くがヒラリー勝利を疑っていなかっただろうがそこは何でもありのエンタメ大国 見事に期待を裏切らなかった。 しかしヒラリーは私用メールさえしなければね。 有権者の半分は女性なので普通は圧勝していたんだろうけど 人気がない、好かれない、特…

映画「何者」 三浦大輔監督 佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之

映画の日、朝一で出かけたものの「男と女デジタルリマスター版」の冒頭からは間に合いそうもない。そこで何の予備知識もなく「何者」を見る。 監督三浦大輔の「愛の渦」をネットで見ていて、スワッピングパーティーのシーンのリアルさに唸った。まさにああい…

映画「オーバーフェンス」山下敦弘監督、オダギリジョー、蒼井優、松田翔太、北村有起哉、満島真之介、鈴木常吉、優香

いろいろあって20日以上も映画を見れないとストレスが溜まるよね。朝、布団の上でマインドフルネス(後日記載予定)をiPhoneアプリでやって 一回クリアにし「居眠りしないぞ」宣言をしていつもの田舎シネコンに 夕方乗り込んだ。 同じ系列でも、東京のアー…

「夫のちんぽが入らない」 こだま著 (Amazon予約可『なし水』加筆単行本)

数年前からネット上で密かに(堂々となのか)ささやかれる 「こだま」伝説。 主婦であり、ライターであり、ブロガーであり その文章力、読ませる力、読後感の殺伐は並みではない。 これが作家だ。 プロとかどうかとか関係ない。 文章が勝手に躍動するのだ。 …

小説「花祀り」 花房観音著

寝る直前に読むもんだから5ページか20ページしか進まない いつものスロー読書で「1Q84」を7月から読み出して やっと3巻目の途中で迎えた恒例のマスコミバカ騒ぎの夜。 ボブ・ディランが受賞するんなら 吉田卓郎は? 中島みゆきは? 桑田圭祐は? 来…

映画「ハドソン川の奇跡」 クリント・イーストウッド監督

待ちに待った伝説の男の物語 確かそれは中学時代 「マンハッタン無宿」のTV放映でその姿を焼き付けた。 スーツを着たまま長い手脚でバイクを乗り回す姿が 「大脱走」マックウィーンのナチスからの逃亡と比較しても 優とも劣らないカッコ良さ。 それはアメ…

映画「SCOOP!」公開初日レビュー 大根仁監督 福山雅治・二階堂ふみ・吉田羊

週末の興行収入邦画NO1狙いか? 映画に日に敢えて持って来た「SCOOP!」を見に行った。 売れないとはいえ私もカメラマンやってる以上は映画でのカメラの扱い(福山はCanonのフラッグシップ EOS 1DXにEFのLレンズ) レンズ選択、構図などプロらしさをぜひ…

映画「怒り」 宮崎あおい・妻夫木聡・高畑充希

映画が1000円で見れる金曜は イーストウッドの新作を見るつもりが・・1日早かった。 監督の李相日は前回の渡辺謙・佐藤浩市の「許されざる者」が、クリント・イーストウッドを生存する最高の映画監督とリスペクトする私には、期待値は上がった分、普通…

楽天マガジン、Amazon Kindle Unlimitedなど読み放題電子書籍サービスの機能と価格比較

映画がメインだったけど、多くても週一しか見てないので ITサービスとか機器とかネット廻り全般に批評対象拡大します。 なかなか普及しない電子書籍の売上がじわじわ上昇していて 私も最近その便利さに納得してます。 例えば、写真が本業なので恐ろしく分厚…

ソニーの最新プレステゲーム機「Playstation VR」体験記

先日、最新のミラーレスカメラを見に行った。 プロ写真の世界でミラーレスは確かに侵食してきた。 一部には、レンズの重さと本体の小型化で ホールド感が吊り合わない違和感とか指摘する向きもある。 しかし各社のフラッグシップ一眼レフと出来上がりは遜色…

映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」

シン・ゴジラの4回目を見ようと思ったが・・・ まもなく公開終了するこの映画を選ぶ。 概要) 「ローマの休日」など数々の名作を生んだ希代の脚本家ダルトン・トランボの波乱万丈な人生を、テレビシリーズ「ブレイキング・バッド」で知られるブライアン・ク…

アニメ映画「君の名は。」 新海誠監督

大人になってアニメ映画を劇場で見たのはたぶん2本。 ジブリの「想い出のマーニー」「風立ちぬ」 最も苦手なのが ガンダム、エヴァンとか何とか、何とかファンタジー、機動戦士何とか・・ クリエーターの奇妙な世界観や思想の押し付けが実に面倒くさそう。 …

映画「シン・ゴジラ」2回目で、初のIMAX

正直に言うと、途中20~30分くらい寝てしまった。 不覚にも映画的至福に気持ち良くなった。 またネットでも絶賛の多さと細かい指摘に気がつかなかった点もある。 再度庵野デザインのディティール、セリフ、意図など 再発見したい。 しかも初IMAXで。…

映画「シン・ゴジラ」 庵野秀明監督 長谷川博己・市川実日子・松尾諭

ビジュアルはとてもいいセンス。 過不足ないな。 東宝の広報は、さすがに世界マーケットの稼ぎ頭の 本家の新作には気を使っているのはわかる。 ニッポン VS ゴジラ のコピーもいい。 ありえない出来事にこの国の政府、政治家がどう動くか? まさにそこが見た…

映画「葛城事件」 三浦友和・新井浩文・田中麗奈

ハリウッド洋画はスカッっとするか(5分後にはもう忘れているくらいの) バカバカしいか、の2極分化でその落差は大きい。 それに比べてSFXでは」なくて、ジャリタレが出ない邦画は 3Kでなくても何とか落ち着いて見れる。 新しい才能発掘に立ち会って…

映画「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」

1996年が第1作目である。 その頃、日本はWindows95の直後でアナログ回線をモデムでつないで インターネットに驚き、人類は世界が狭くなったことを実感した。 UFOの映像も凄かったが 破天荒なウイル・スミスの飛行士 自ら戦闘機を操縦する大統領 とぼ…

映画「フェイク」 森達也監督 佐村河内守

梅雨前の暑さに耐えきれず映画を物色してたら 地方都市のアートシアターに監督森達也の新作が上映されていた。 金曜日の10時55分、開演前にシニア層が10人ほど並ぶ 大ヒットの様相だ。 森達也の著作は折に触れて読んでいた。 オウム事件でも白か黒かの…

映画「クリーピー 偽りの隣人」 黒沢清監督 竹内結子・西島秀俊・川口春奈・東出昌大・香川照之

監督が黒沢清であること。 竹内結子が出ること。 この2つで、見るに値する条件には十分だ。 黒沢作品をスクリーンで見るのは初めてになる。 YouTubeかアマゾンビデオかGYAOでほとんど見てきた。 怖さの質が他監督とは決定的に違う。 殺風景だったり、廃…

映画「ダークプレイス」 シャーリーズ・セロン

昨年見たBEST映画「マッドマックス 怒りのデスロード」ですっかり シャーリーズ・セロンのファンになってしまったので 新作を見ない訳にはいかない。 クールビューティー中の女王 全ての主演作をウォッチしてないが心底笑った彼女を映画で見たことがない。 …