動画配信「アオイホノウ」福田雄一監督 学園ラブコメディでクリエイターの恍惚と不安を描くとんでもドラマの傑作
”よく毎週映画ばっかり見てられますね”
と言われそうだけど、実はその数十倍、いろんな動画を見ている。
DVDレンタル屋にはほぼ行かなくなったのは探す&返却時間が惜しい。
金も毎回掛かる。
一時宅配DVDを利用したことがあるが、家族に見つかって中身をチェックされる恐れがある。これはホラー映画より悲惨な結末が待っている。
そこで各種の動画配信を利用している。
通勤途中、買い物途中、図書館で、喫茶店で、車内で、アスレチックジムで
iPhoneで、iPad、パソコンを使い全部wifi使い放題のネット経由だ。
今年見た最も面白かったのが2014年テレビ東京の30分ドラマ深夜枠で放送された「アオイホノウ」
部分部分しか見ていないがなんとも昭和感が秀逸で傑作の匂いが臭っていた。
しかし半分も見れなかった。
そして月日が経てば、そんな感想もタイトルさえ忘れてしまう。
が、たまたまアマゾンプライムビデオで発見。全11話一気に見た。
ここまでの完成度とは思わなかった。
青春が見えたね。
自意識過剰、根拠のない自信、すぐに落ち込む、自己中心・・・
同級生、庵野秀明に対するあまりに過剰なライバル心の可笑しさ
役者が生き生きしている。
主人公役の柳楽がこの超面倒くさい大学1年生を全編デフォルメだけど
踏みとどまって時々、ハッとする真理を吐いたりする。
脇のメンツもキャラ設定がわかりやすく、やはり面倒くさい。
オープニングアニメ、8ミリ、漫画など細部にまで手が込んでいる。
「神は細部に宿る」
傑作はみんなこれやってる。
ナイン、小学館、講談社などクリエイターとプロダクト、プレイヤーが実名で登場することで、これから物を作る世界で腕一本で生きて行こうとする若者の恍惚と不安が、キッチリ描かれる。
これが並の学園ドラマとは違う。
コメディとのバランス感覚が絶妙だな。
100点
アマゾンプライムは、年会費3900円で通販送料無料は気に入ったがこっちは時々利用するだけで、後から追加されたプライムミュージックとプライムビデオで聴き放題、見放題の方が実はおいしい。