批評サムライ  ~映画・ドラマ・小説・エンタメ ★斬り捨て御免!~

責任が何でも曖昧なこの国で娯楽くらいは白黒ハッキリ!大作も小品もアダルトも興業収入も関係ない。超映画批評にない「上映途中の居眠り」が特技。シネマハスラー宇多丸氏、たまむすび町山智浩氏、シネマストリップ高橋ヨシキ氏を見習って公開初日最速レビューを心掛け評価は点数制。地方在住フォトグラファーがど田舎のシネコンでネタバレあり&あらすじ&見たまま感想ブログ

UNEXTドラマ「ジ・オファー」マフィアと上司とスタッフと戦う中間管理職が如何にして傑作「ゴードファーザー」を制作したか。

映画ファンならずともドラマのお手本傑作「ゴッドファーザー」(1971年)

家族愛、兄弟愛、恋愛、殺人、恐喝、暴力、復讐・・・

脚本と演技のすばらしさオンパレード。

愛から死までふり幅の大きさで観客をワシつかみにした70年代最高の1本

70年代のコッポラは、同年代の「エクソシト」のフリードキンと並んで凄かった。

その内幕が50年年ぶりに明らかになるとは・・・

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あらすじ)

 映画製作の夢を抱え、これまでのキャリアを捨てパラマウント・ピクチャーズに入社したラディは、売り上げ低迷を危惧しヒット映画づくりに躍起になっていたパラマウント社のプロデューサーのロバートから、当時NYで話題になっていた小説「ゴッドファーザー」を低予算でヒットさせるよう無茶振りを受ける。

「ギャング映画は売れない」とされていた当時の映画業界では異例とも言われたこの大博打をめぐり、キャスティングや演出に不満を吐くスタジオと、「商業映画ではなく芸術作品を作りたい」と主張する監督のコッポラと原作者のプーゾ、ぶつかりあう2つの思惑にラディは翻弄される。

 さらに、マフィアの実態を綴る小説に反対する実在のマフィアたちが、映画製作中止を求めスタジオを襲撃する事態に・・・

細部まで何回も見た傑作映画の裏側メイキングへの興味、マフィアの物語をマフィアの町(ニューヨーク)で撮影すると本物が介入してくるホラー、巨大映画スタジオの資本家たちの介入のサスペンス、ハリウッドに集まる曲者だらけの中での友情、何者でもない男がやりきって成功するロッキー要素・・・成功するテレビシリーズがそうであるような満載感。

東のNETFLIX「全裸監督」に対する、西のUNEXT「ジ・オファー」が誕生した。

映画公開から50年たって、それぞれ故人になったり引退したりした中、今もマフィアはいるし、巨大スタジオ(パラマウント)はあるしメイキングとはいえ大丈夫なのか?国民の数と同じくらいの銃の存在(3億弱)が許されるのに・・・

恐ロシア以上に怖いアメリカの恐怖も感じる。

 

近年ドラマ界隈屈指の傑作であることは間違いない。

 

100点

 

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