映画「探偵はBARにいる3」小ネタを繋いで、地方都市PR目的のテレビドラマ以下の歴史的出来損ない。今年最悪の日本映画で北川景子がかわいそう、前田敦子のバイプレイヤーとしての存在感は本物だ。
この一週間は、どこの局でも大泉洋がゲストで、新作映画の番宣をしまくった。
彼のトーク力は俳優では突出しているが、私は撮影裏話を話すスタッフ、キャストを信頼できないし嫌いだ。秘話などバックステージは作品の出来とは全く関係ないし聞きたくない。言うべきでない。言い訳に聞こえる。
いつもの制作委員会方式でスポンサーが多いのでバラエティ出演が楽なんだろうが見苦しい。
過去2作を見てないのが、パート3が出来るというこことは一定の評価があるんだろう好奇心と北川景子の美しさ観たさに久しぶりに映画館に。
いつものど田舎シネコン、公開2日目の土曜日の夜
いつもの位置にスタンバイ。
スター俳優が多いにしては観客はパラパラで活気はない。
これがご当地映画のデメリットなのか?
こんなつまらない映画を見たのは何年ぶりだろう。
冒頭の掴みのキャバレー内、教頭の乳もみ事件解決から「違うだろー」と嫌な予感がしていた。
探偵・大泉がその時々の心象を語るが、それをハードボイルドと勘違いしている脚本家のセンスが恐ろしい。
軽い存在感が売りの大泉が、反権威、強がり、キザな言葉だけが宙に浮いて違和感がハンパない。
ところどころ松田との掛け合いで小さな笑いが起こるが、2人の間の絆とか信頼感が不明で危機突破のカタルシスが薄い。
途中でもう諦めた。
北川景子の最近の美熟女ぶりだけを期待することにした。
正統派の美しさが他の女優を頭ひとつ抜きん出て素晴らしい。
CMとテレビだけではもったいない。
吉永小百合級の活躍が可能だと評価する。
しかしやはり脚本が悪い。
過去回想シーン、病院で出会う子供との触れ合い、自らの病気などとても安易に描きすぎて論理的には整合するが共感に至らない。
人殺しでもヒロインにはそれが必要だ。
それに比べて、前田敦子とフランキーの存在感は際立つ。
なくてはならないバイプレイヤーでキレキレ感が愉しい。
終板、日本ハム監督とか札幌市長とか出させて、オール北海道的な感覚はもう耐えられない。
ハードボイルドを気取った、対立ドラマのない、誰も共感する者のない、地方都市PR映画を2時間見せられる苦痛は苦行である。
アクションシーンはスローで撮ってデジタル処理で部分的に早回し手法が実に不自然でギコチナイ。
長いエンドタイトルの後の寸劇も何の意味があるのか、ないのか・・・もはや身内受けのテレビバラエティーそのもので、映画館内の余韻なんて考えてもいないんだろうな。
パート1を昨日深夜放送されて見たがもうこの時点でひどいものだった。
せっかくの才能の北川景子と前田敦子は、3K(北野・是枝・黒沢=脚本を書く一流の演出家)級と組むしかない。事務所はどこを見てるんだろう?
映画館で金を払う価値は全くない0点
余りに酷い。