映画「 海街 d i a r y 」
いい映画は2か月たっても語れる。
「あんなに素晴らしかったよ」「こんなに楽しかった」
「一緒に誰と観て・・」
語っても、語らなくても記憶に留めておきたい。
恐竜もいらない、未来から殺人マシーンも来ないし
車型ロボットも、スーパーマンも、くも男も、こうもり男も必要ない。
見たって5分後には何もかも忘れている。
むしろ早く忘れたい。
映画というより、2時間だけ脳を刺激してるような
アトラクションとかゲームに成り下がった
映画のようなものをただ映画館で見てるだけ。
それらはテレビや媒体を使い圧倒的な情報量であふれ
圧倒的にヒットする。
しかし好きではない。
本物の香りを醸し出す。
綾瀬はるかがこんなに和風な人であるとは
長澤まさみが生々しく
夏帆が力の抜けた自然さとリアルで
演技のアンサンブルが楽しい。
四人姉妹のそれぞれの人生が決して順風満帆でないが
前に進んでいる感が映像から感じる。
(実際、カメラはいつも微動している)
イントロダクションは不要。
物語はあるんだけれどそんなに大切ではない。
5行で語れる。
父親が死ぬ。
母親違いの姉妹を受け入れる。
恋人と別れる。
誰もがいつか別れる。
4人の女性が生きている。
4年に1本あるかないか。
数年後、また映画館で誰かと見たくなる。
これが本物
これがクリエイティブ
100点