映画「モリーズ・ゲーム」ジェシカ・チャステイン主演 ポーカー賭博の若き経営者の今風イケイケ成功譚と思いきや、奇妙なディスカッションを見せられて窒息しそう。
大好きなジェシカ・チャステイン
彼女の知的でミステリアスな匂いがたまらなくいい。
「ユダヤ人を救った動物園 〜アントニーナが愛した命」
「女神の見えざる手」と連続見逃したので
今回は何とか終映迄に間にあった。
最近は回転早すぎて困るな。
スーパーイオンだし、映画の日でみんな安いし、金曜だし・・30人はいるだろうと思いきや・・・5人。男は私だけ。
冒頭のモーグルの試合のスピード感がたまらなくいいね。
競技のポイント、戦略に加えて、略歴、父との関係、生き方などを自らの言葉で語る。
1秒に満たないカットをどんどん入れてくる。
40過ぎのアラフォーだけどオリンピック級のアスリート姿が凛々しい。
「ソーシャル・ネットワーク」よりはるかにリズムがあって掴みは満点。
しかし、引退してからのサクセスストーリーがわかりにくい。
人の出入りはそんなぬ多くないが、セリフ量が「シン・ゴジラ」に匹敵するが、カードゲームの素養がないので言ってることが腑に落ちない。
落ちない中で、次のセリフでまたわからなくなる。悪循環。
そこにFBI逮捕で裁判が進行するので弁護士との丁々発止がある。
このやりとりがまた言葉遊びを始めてしまう。
どいつもこいつもよくしゃべる。
ついていけなくなって久しぶりに寝てしまった。
人がいないと、熟睡もしやすい。
ロシアンマフィアに殴られるところで起きた。
身も心もボロボロになったあたりで父とスケートリンクで再会する。
ここでお互いの心情を吐露する。
頭がいいのに、賭博場経営というリスキーで危険な生き方をする娘の核心に迫る。
どっかで見たぞ。
「ある愛の詩」か?「普通の人々」か?
ここから裁判のクライマックスまでがさらに、
登場人物おしゃべりMAXで、見る気が失せる。
縦軸に逮捕から裁判、横軸に彼女の生き方、父との和解がスパイスなんだろうけども
ディスカッションが多すぎて密室劇だな。
実に息苦しい。
大都会の欲望まみれのギャンブル依存症ホワイトカラーの生態を描く為に、脚本は超リアルなんだけどね。ただそれだけ。
映画を見にきたのに、演劇中継見せられた様な違和感。
みんなキャラ作ってはいるが「セリフ仕事」で薄っぺらに見えるんだな。
なんだかな~
30点