批評サムライ  ~映画・ドラマ・小説・エンタメ ★斬り捨て御免!~

責任が何でも曖昧なこの国で娯楽くらいは白黒ハッキリ!大作も小品もアダルトも興業収入も関係ない。超映画批評にない「上映途中の居眠り」が特技。シネマハスラー宇多丸氏、たまむすび町山智浩氏、シネマストリップ高橋ヨシキ氏を見習って公開初日最速レビューを心掛け評価は点数制。地方在住フォトグラファーがど田舎のシネコンでネタバレあり&あらすじ&見たまま感想ブログ

映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」カッコつけたタイトルと監督が一番カッコいい、ジャーナリストたちの表層を描いた置きにいった凡作

映画では「新聞記者もの」ジャンルが確実にあって出来るだけ見るようにしている。

70年代「大統領の陰謀」のレッドフォード、ホフマンがカッコ良かったから。
2人のファッション、話し方、罠の張り方、言葉のひっかけ方・・・「絶対将来記者になってやる」と。(夢は破れたが・・)

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サスペンス寄り記者映画には当たり外れがあるが、実話になると大きく外れがない。

この映画もそうなるものと思っていた。

 

あらすじ)

2002年、ジョージ・W・ブッシュ大統領は「大量破壊兵器保持」を理由に、イラク侵攻に踏み切ろうとしていた。 新聞社ナイト・リッダーのワシントン支局長ジョン・ウォルコットロブ・ライナー)は部下のジョナサン・ランデー(ウディ・ハレルソン)、ウォーレン・ストロベル(ジェームズ・マースデン)、そして元従軍記者でジャーナリストのジョー・ギャロウェイ(トミー・リー・ジョーンズ)に取材を指示、しかし破壊兵器の証拠は見つからず、やがて政府の捏造、情報操作である事を突き止めた・・・

 

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俳優陣は最近の大活躍の元祖キレ芸人ウディ・ハレルソン

お久しぶりのジェシカ・ビールはロマンス担当で、クールビューティーがいるとドラマは楽しい。

が、ミラ・ジョヴォヴィッチにいたっては何の為にいるのかわからない。

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追いかける記者2人パターンは「大統領の陰謀」と同じだけど、どう見ても支局長役のロブ・ライナー監督の発言と動きが目立って主役なのだ。

大物記者役トミー・リー・ジョーンズも裏回しの活躍もなく、唯一報道した我らによってアメリカの民主主義の伝統は守られた、と。

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悪しきセリフ主張型ドラマになり下がり、バットの芯にあたらずファールチップで無得点で9回終わってしまい、眠い置きに行ったゲームを見せられポカーン。

 

「衝撃と畏怖の真実」・・・宣伝部はよくもこんなタイトルを付けたもんだ。

そのセンスに衝撃と畏怖を受けた。

 

50点