映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(スクリーンX版)」公開初日レビュー。支離滅裂の歴史的出来損ない。
あの「コジラ」が帰ってくる。
第2弾「キングコング 髑髏島の巨神」が随所に雑ではあるが、CGの完成度は素晴らしくて巨大生物のリアルさは驚いた。
久々の世界のKEN WATANABEの芹沢博士だし
東宝怪獣シリーズで60年代、子供心を鷲掴みされた一人として、モスラ、ラドン、キングギドラ総出演とならば襟を正し、公開初日、しかも福岡で最近完成した「スクリーンX」劇場に出かけてみた。
40%の入りで、スクリーンのほぼ中央後方に陣取って左右スクリーンを視野に収めるベストポジションで、金曜の13時、50、60代に囲まれてスタート。
あらすじ)
神話の時代に生息していた怪獣のモスラ、ラドン、キングギドラが復活する。彼らとゴジラとの戦いを食い止め世界の破滅を防ごうと、生物学者の芹沢(渡辺謙)やヴィヴィアン(サリー・ホーキンス)、考古人類学者のアイリーン(チャン・ツィイー)らが所属する、未確認生物特務機関モナークが動き出す・・・
冒頭は愛情深い母と娘の日常風景を見せる。(第1作もそうだった)
ここからがもの凄い展開に。
モナークの科学者の母が、テロリストと組んで世界に散らばるモナーク基地を行ったり来たり。怪獣の周波数をコントロールできる謎のマシンを使っていろんな怪獣を呼び寄せる地球規模のテロに加担する。
歴史に悪名を残す母テロリストに対峙する娘と元夫とKen Watanabe引き入りるチチームモナーク。
画面一杯にでるわでるわの怪獣たち。
その姿がやたらカラフルで強いんだけど恐怖を感じない。コングにあったリアルが今回はない。
但し登場人物にある家族愛、地球愛、怪獣愛・・・
愛の為に物語はご都合主義と科学的なエビデンスも解説もない支離滅裂へ一直線。
政治家が一人も出てこないまま、怪獣vsチームモナークのやりたい放題。
余りのバカバカしさに睡魔が来るが
目をつぶっても左右のスクリーンが明るすぎて熟睡できない。スクリーンX恐るべし。
後半から初期ゴジラシリーズの音楽監督・伊福部昭スコアが随所に登場する。
「シン・ゴジラ」で味をしめたチーム東宝の入れ知恵か。(予告編で流れるクラシックの名曲は皆無だった)
どのタイミングで席を立とうか、いかんせん座席は中央で観客の邪魔はしたくないので後半1時間耐えた。
この映画は、今まで見てきた映画の系統に入るのか?
どの人物キャラクターにも共感できず、ただ怪獣が暴れ、光線とか飛びまくり、スクリーンはやたら発光し、爆音鳴らし、テロリストは生き延び(次回はゴジラはキングコングと戦うんだって)
何とも悪趣味な世界戦略映画3部作
東宝は怪獣キャラを貸して世界で大儲けか?
あー、この虚しさ。
見たことを全て忘れてしまいたい歴史的駄作
時間の無駄。
0点