映画「ボヘミアン・ラプソディ」Queenのフレディ・マーキュリー演じるラミ・マレックの快演と70年代の雰囲気、巨大コンサート会場での一体感。ロック映画史とLGBT映画史に残る名作で、衆議院議員・杉田水脈に毎年見ることを義務づけたい
70年代を青春だった少年の多くが一度は洋楽のシャワーを浴びたであろうQueen
福岡にも来たもんね。
ボーカルのフレディ・マーキュリー物語が映画になったので見たかったが、試写会があったので近所のスーパーマーケットシネコンに行った。
中高年カップルが多い感じでファンだった人なんだろう。私もビートルズナンバーに次いで知った曲が多い。(他はイーグルス、S&G、ビリー・ジョエルetc)
これは愉しみだ。
学生バンドにボーカルの脱退に伴ってフレディが加入する1970年からスタート。
冒頭はフィルムで撮ってるような70年代らしさがプンプンする。
髪型、ファッション、サイケ感など。しかし一貫してフレディ・マーキュリー物語だ。彼の家族との関係、性の嗜好・セクシャリティ、仲間との絆が描かれる。
主演のラミ・マレック(全く知らなかった)が素晴らしい。
労働者階級出身のロン毛の美大生が、堂々とした世界一のパフォーマーとなりゲイになりきる。雰囲気、仕草、話し方の表層から、自信、不安、恐れ、喜び・・心象風景まで見事だった。
音楽がベスト盤聞いてる様で体が自然に動く。
これこれ。
ロック映画でも動かない作品も結構多い。
ビートルズの「レット・イット・ビー」
スコセッシの「ラスト・ワルツ」
プリンスの「パープルレイン」
名作と言われてもスターが出ればスクリーンで何でもスイングする訳じゃない。
でも、この映画は音作りが見えて実に楽しい。
ビートルズ、ピンク・フロイドら英国のロックアーティストがスタジオに籠って作った音の秘密の一端に触れられる。
一度は別れた仲間と、「ライブエイド」コンサートで演奏するシーン。
ここは前の席で出来れば4DX、IMAXで見た方がいい。
臨場感が半端ない。
伝説のチャンピオン「We Are The Champions」
で涙出そうになった。
「we'll keep on fighting 'til the end」
そうか、ゲイ=少数派であるフレディが、同じ少数派(ゲイに限らず)に語りかけたメッセージなんだと。
40年たってそ歌詞の真意がわかってくるのも
アー俺も歳とったんだな、とシミジミ。
新潮45上の差別寄稿以降、沈黙することで騒動を問題提起にもしない(当然決着もつかない)態度だ。
総理は若い(杉田は51歳)と言って庇う。
党は、公然と性の嗜好で差別する者を許し、発言させない。
中央官庁は厚生労働省以外は障害者雇用の虚偽を長年やって、官僚は誰も逮捕もされず辞任もしない。
オリンピック・パラリンピックを2年後には開くというのに・・・
なんなんだろう、この国の為政者は。
子供のいない生産性のない私など少数派には是非見て欲しい。
理不尽なことには声をあげて戦おう、と。
胸は張ってろ、と。
そんな気にさせる
ドストライク直球勝負で迫る。
100点
フレディ・マーキュリーが亡くなったからこそ、ボーカルがファンに引き継がれこの曲は「民衆の詩」の様なオーラをまとってきた。
LONDON, ENGLAND Green Day Crowd Singing Bohemian Rhapsody - Hyde Park July 1st, 2017