公開初日最速レビュー!映画「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」(トム・クルーズ、アナベル・ウォーリス、ソフィア・ブテラ)ド田舎シネコンをほぼ満席にするも、B級にさえなれない限りなく意味の無い大失敗作。
九州は暑い。
こういう日はアクションに限る。
評価できない作品があるものの、そこはトム・クルーズ印
毎年、出演作が途切れない人気はスターの所以。
この寂れたシネコンではシニア層も多くほぼ満席。
名前のせいか、CM量かは知らないが流石!
飛行機は墜ちるは、変な格好のミイラ女王はいるし
共演の金髪女優が美人でセクシーだし
エジプトだし、考古学の発掘ものだし
毎月のように来日するトムは
本当は世田谷辺りに住んでのでは?と親日家アピールを
決して忘れないサービス精神が好感だし
お、これは21世紀の「インディー・ジョーンズ」再来か?
と、正直期待値は高い。
あらすじ)
中東で、古代エジプトの文字が刻まれた石棺が発見される。その発掘に居合わせたアメリカ軍関係者のニック(トム・クルーズ)は、考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)らと共に調査のために石棺をイギリスに運ぶ飛行機に乗り込む。だが、フライト中に思いも寄らぬアクシデントが起きて、ニックをはじめとする軍関係者を乗せたまま輸送機はロンドン郊外に墜落し、石棺の所在もわからなくなってしまう。
最大の失敗は脚本の構成。
掴みは、トム主演の大作にしては実に下手くそ。
先に古代エジプトの説明を無理やりしてしまうので実にわかりにくい。
「インディ」の第1作が格好のお手本なのに、見てないんだろうか?
登場人物のキャラクター、所属する組織でのポジション、対立する者、謎とゴール
これらが最初の20〜30分で子供でもわからないといけない。
要約すると話はシンプル
エジプトの女王になれない女が悪魔と手を結び
父と弟を殺し、生きたままミイラになった。
トムがミイラを見つけて(故に女王に選ばれる)生き返った女王はゾンビどもと街を破壊。よくわからない謎の組織とパートナーで退治する。
天才スピルバーグならばもっと楽しい、わかりやすい娯楽作にしたであろうが
女王はエクソシストの出来損ないの様な格好でワーワーわめいて暴れるだけのB級にもなれないクズアクション映画になり下がった。
細切れの特殊映像をただ並べただけでトムと女王が右往左往。
後半1時間で帰ろうと何度も思った。
このバカバカしさ。
映画館は満員で楽しんでる人がいるだろうから
退出で少しでも気分は壊したくないので我慢した。
どうしたらこういうバカ映画ができるのか?
緩急のない、美男美女がいるのにロマンスもない
物語の順番が間違った、キャラクターを描かない
これではトムに共感できる訳がないだろうが。
ゴールが何なのかさえわからない。
女王は何をしたいのか?
改造人間になったトムは何をしたいのか?
組織は何が目的なのか?
こんな超出来損ないを2017年、ハリウッドが何故制作するのか?
脚本の時点で失敗100%はわかりそうなものなのだが。
シナリオドクター100人が100人ダメ出しするくらいの対立がない。
時間制限のサスペンスもない。
人類を救う大義もない。
これが「トム・クルーズ主演」のデメリットだろう。
来年辺り、またしらっと 別映画で主演して
笑顔で来日してくる辺りの根性は好きだけど。
0点
本当に金返してください。
時間返して欲しいよ。