第1回 批評サムライ 映画大賞2016 発表
新年明けましておめでとうございます。
昨年一年間お付き合い頂きありがとうございました。今年からリスペクトする「みうらじゅん賞」にならって一人審査員で勝手に賞を送ります。
対象)
2016年に見た映画(邦画・洋画)、TVドラマ、アダルト、新作も旧作も、初見も再見も、劇場公開でも動画配信もレンタルでも、PCでも、タブレット、iPhoneでも、YouTube、Amazonプライムビデオ、U-NEXTでも何でもOK。鑑賞したもの全てです。
・劇場鑑賞映画は全て数日以内に記事にしています。
・劇場公開の数倍を動画サイトで見ていますが、メモしてないのでつまらないものはタイトルも見たこと自体も覚えていません。
【映画賞】
グランプリ作品賞 「シン・ゴジラ」
見終わった後の高揚感は劇場でしか味わえない。邦画でこの体験は生涯一度もない、家族愛もロマンスを排し、涙を排し、センチメンタリズムのかけらも無く、怪獣を描く=日本の統治システムを暴く。膨大なセリフと、圧倒的な執拗な自衛隊の攻撃が、画面から熱量となっていく。これが真の怪獣映画だ。
脚色賞 三浦大輔(何者)
これまで出演したドラマ、映画から線の細い印象があった。しかしこの映画で徐々に長谷川は変わっていく。若き支配層をスマートに演じ、これまで邦画のスクリーンで見れなかった、新しいタイプのヒーローを演じきった。
主演女優賞 竹内結子(クリーピー)
不気味な隣人といったい何があったのか?バッサリ省略された為に、「支配された主婦」というこれまで見たこともないキャラクターを見事な存在感で演じきった。
特殊演技賞 香川照之(クリーピー)
撮影賞 芦澤明子(クリーピー)
トップ10(順位なし)
・「何者」 監督:三浦大輔
・「オーバーフェンス」 監督:山下敦弘
・「クリーピー 偽りの隣人」 監督:黒沢清
・「SCOOP!」 監督:大根仁
・「フェイク」 監督:森達也
・「I AM A HIRO」 監督:佐藤信介
・「アオイホノウ」(テレビ東京 2014年放映)Amazonプライムビデオ
監督:福田雄一
・「恥ずかしいカラダ おしゃべりチ●ポ 一条綺美香」(アダルト)
監督:カンパニー松尾
男女合わせて100歳超えの、おかしくも人生の深淵に触れるセンチメンタルジャーニー
・「スポットライト 世紀のスクープ」(洋画)
・「ボーダーライン」(洋画)
【勘違い賞】 脚本の破綻、役者の過剰演技、監督の無能さにより台無しに
邦画 64 ロクヨン(後編)
洋画 レヴェナント 蘇えりし者
【金返せ賞】 鑑賞自体を見なかったことにしたい
邦画 エヴェレスト 神々の山嶺