第3回 批評サムライ 映画大賞2018発表
謹賀新年
このブログもなんだかんだ-足かけ4年になります。
昨年はここ最近一番映画見てない年でした。
見たことも忘れつつある50代、情けない。
対象)
2018年に見た映画(邦画・洋画)、TVドラマ、アダルト etc
新作も旧作も、初見も再見でも。劇場公開、YouTube、Amazonプライム etc
レンタルDVDでも。デバイスはPC、タブレット、iPhone etc
鑑賞したもの全てが対象です。
【映画賞】
グランプリ作品賞 「カメラを止めるな!」
物語の面白さはただ単にどんでん返しとかでなく、2回目以降も楽しめること。
その為に、監督、役者、スタッフの「必死」さがこっちに伝わってくる熱気が見えること。
何よりも、東京から観客の熱気が、九州の地方都市までじわじわ広がって来た(しかもネタバレ配慮した)邦画応援の機運を感じた稀有なイベントになったことが嬉しかった。
主演男優賞 ベニチオ・デル・トロ(ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ)
立ち姿だけで存在感がもうサムライ!
全盛期の三船敏郎感に、ラテン中南米人(プエルトリコ)独特のセクシーさとプラスされてアクションしてもしてなくてもオーラしかない。
主演女優賞 エイミー・アダムス(ノクターナル・アニマルズ)
見る前から綺麗なのはわかっているが、この映画では妖しさ満開。
都会で生きる今の女、回想されるかつての女、砂漠で彷徨う劇中劇の女の3役を堪能できる。もう溜息しかない。
何ともと不快な男を愉しく演じて脇役としてブレークの予感。原田芳雄的な殺気を久しぶり感じた。
独壇場で主演を喰うオーラ。
突如女王あらわれて中島ワールドが動き出した。
竹原芳子(カメラを止めるな!)
出てくるだけで爆笑。場をほんわかに支配する。
元お笑い芸人の凄みを見せた。
特殊演技賞 トニ・コレット(へレディタリー/継承)
次から次に来る出す変顔オンパレードは一見の価値がある。
このエネルギーは凄い。
撮影賞 「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」
砂漠にマシンガンは合う。 命のやり取りが見える。
音楽賞 「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」
18年2月他界したヨハン・ヨハンソンに代わり師弟筋のヒドゥル・グドナドッティルが麻薬、砂漠、殺しを見事にイメージさせる。
音響賞 「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」
随所に北欧ぽい重厚感が画面を引き締める。
JKビジネスに現れた松岡茉優は天使だった。
トップ7
・「来る」
・「万引き家族」
・「ボヘミアン・ラプソディ」
・「ノクターナル・アニマルズ」
・「スリー・ビルボード」
ワースト6
・「へレディタリー/継承」
・「億男」
・「ザ・プレデター」
・「モリーズ・ゲーム」
・「クソ野郎と美しき世界」
・「孤狼の血」
特に印象的なのは「クソ野郎と美しき世界」
業界向け狙いと短すぎる限定上映の可笑しな世界が邦画界でまかり通る。
平成でこういうのは終わって欲しい。