映画「カメラを止めるな」2回目 セリフと動線と伏線回収が見事だと改めて感心。ただ女子と行ったら気になってしまい「映画は一人で行くもんだ」と。
九州・福岡もやっと夜寒くなって外に出やすくなった。
カメトメ現象も落ち着いて、2ヶ月前の福岡で1館だけの一般公開初日の熱狂とはうって変わり、複数館公開になって近所のイオン併設シネコンに行く。
2回見るのは確か、スピルバーグ「E・T」、ブライアン・デ・パルマ「殺しのドレス」などわずか数本しかない。30年ぶりかな?
今回は同居してる彼女が「何故あなたは一人で行くのか?」詰問する感じだったので、深夜マッサージを強要される危険センサーが働き、リスク回避に一緒に見ることに。
ホラー嫌いらしいので気分良く映画館を出てくれるのか気になってしょうがない。
最初の37分は血まみれだしな・・・
2回目はストーリーわかっているので可笑しい場所がある。
満員だと笑いにくいが、田舎シネコン最終回は20人弱だし遠慮いらない。
しかし隣がいる。「1ヶ月前」テロップまで我慢した。
このおばちゃんプロデユーサーが現れたらもう大丈夫。
隣もところどころ笑っている。
この圧倒的な存在感。
初回では全体鑑賞だったが今回はセリフ、役者の動き、カメラの動きを重点的に見ていたがほんとよく出来てますよ、これは。
脚本も素晴らしいけど、俳優達(特にスタッフ役の)は力演する人がいなくてリアルだな。
北川景子、小泉今日子など美しい女性の非日常を見たいと思うのだが、そうでないフツーの市井に生きるささやかな生活を見せられると感動の質が違うのでどっちがどうとは言えないが、このささやかさがたまらなく愛おしい。
主役2人、監督の父、女優になった母、目覚めた娘・・・
誰もがラストに向かって成長や変化が見えてくるあたりの共感は
「ロッキー」や「カッコーの巣の上で」を凌駕する。
チームで期限内にやりとげる喜びにあふれた見事な映画であると再確認できた。
仲間と何かを始めたくなる映画というのも初めての体験だ。
改めて100点
何といっても隣も愉しかったと言ってくれたし
そうでなかったら自宅でリアルホラーが始まる・・