批評サムライ  ~映画・ドラマ・小説・エンタメ ★斬り捨て御免!~

責任が何でも曖昧なこの国で娯楽くらいは白黒ハッキリ!大作も小品もアダルトも興業収入も関係ない。超映画批評にない「上映途中の居眠り」が特技。シネマハスラー宇多丸氏、たまむすび町山智浩氏、シネマストリップ高橋ヨシキ氏を見習って公開初日最速レビューを心掛け評価は点数制。地方在住フォトグラファーがど田舎のシネコンでネタバレあり&あらすじ&見たまま感想ブログ

映画「アトミック・ブロンド」公開初日最速レビュー 素手で戦う女世界一のシャーリーズ・セロン主演。眠い前半の後、見事に男を痛い目にあわせる痛快さはあるものの・・・米倉涼子が見たくなった。

日本で戦う女と言えば、失敗しない大門未知子=米倉涼子だが、世界の映画界ではシャーリーズ・セロンと決まった感がある。

(共に1975年8月生まれの42歳でこの体の美しさはさすがです)

 

何せ、2年前「マッドマックス 怒りのデスロード」でクールビューティーが、絶望の淵から夢を追いかけて、砂漠を爆走し、最後に希望を見せてくれた大活躍がいまだに忘れることができない。 

samurai.hatenadiary.jp

そのシャーリーズが冷戦期のスパイアクションは見なければならない。今回は砂漠を共にする仲間はいないのだ。諜報機関は仲間の裏切りはセットだ。自分で見分けなければ死ぬ。これは期待できる。

 

金曜18時、いつものど田舎シネコン、後方3列目、右の定位置で好きな女優の新作を見れる幸せ。

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あらすじ)

 1989年東西冷戦末期のベルリン。世界情勢に多大な影響を及ぼす極秘情報が記載されたリストが奪われる。イギリス秘密情報部MI6は、凄腕の女性エージェント、ロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)にその奪還を命じる

 ベルリンに潜入中のエージェント、デヴィッド・パーシヴァル(ジェームズ・マカヴォイ)と共に任務を遂行するロレーン。だが彼女には、リスト紛失に関与したMI6内の二重スパイ“サッチェル”を見つけ出すというもうひとつのミッションがあった。

 リストを狙って、ベルリンに集結する世界各国のスパイ。誰が味方で誰が敵なのか。敵味方の区別がつかない状況の中、ロレーンと世界の運命はや如何に!

 

ジョン・ル・カレの世界だ。誰が敵だか、味方だか?

いいね。上質のミステリーくらい非日常へ連れていってくれるものはない。

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冒頭からバスタブでオールヌードで掴みはOK

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サービスカットの数まで契約書に入っているらしい。

これで出資が集まるのだから仕方ない。

 

このバスタブ刺激から一転

スパイ組織内部の取り調べの儀が始まる。

アクショはこれでしばらくない。

 

当然、数日前の彼女の回想が始まる。

これやられると5分で睡魔がやってくる。

 

30分は熟睡してしまった。

もう物語に入っていけないと思うかも知れないが、そんなことはない。

 

後半の西側脱出作戦でシャーリーズの孤立無援の戦いが始まる。

「ミッションイン」(トム君の)ではプロの仲間がいるが、こちらは訓練された女スパイとは言え、拳銃1つで負傷した仲間も連れている。

圧倒的にトム君の方が有利だ。

 

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強いのなんの。

相手にダメージを与えるためには何でも武器にする。

ワンシーン、ワンカートの長回しが緊張感が持続する。

 

レスビアン同志の戯れもある。

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迫る男らは彼女によって死んでゆく。

 

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アクションではスカッとする。

いろんな敵が突如襲ってくるので油断できない。

 

しかしスパイ映画としての出来は良くない。

彼女の堂々とした美しいフォルムを堪能する以外に見どころがない。

 

先に結末があって迷路に観客を追いやるためあえて複雑にしている。

ついていけないと寝るしかない。

「あー、なるほど!」の論理的なスカッとがないとね。

90年代のヒット曲がBGMで流れるがなんてことはない。

その時はMTVになっただけで。

 

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ジョージ・ミラーのような天才監督と組んだ時のみ

このクールビューティーは美しく輝く。

 

ヒリヒリするシャーリーズの新境地女スパイ映画を勝手に期待したが

 日本のシャーリーズ、米倉涼子を木曜日毎週見た方がいい。

 

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最近の涼子(37、8歳以降の)は本当にいいな。

落ち着いていて、子供っぽい、普段はクールだけど、仕事はホット

アンビバレンツが同居するアラフォー女性こそ

かわいらしさは無敵だ。

 

70点