批評サムライ  ~映画・ドラマ・小説・エンタメ ★斬り捨て御免!~

責任が何でも曖昧なこの国で娯楽くらいは白黒ハッキリ!大作も小品もアダルトも興業収入も関係ない。超映画批評にない「上映途中の居眠り」が特技。シネマハスラー・宇多丸氏やたまむすび・町山智浩氏のブログを見習って公開初日最速レビューを心掛け、評価は点数制。みうらじゅんとカンパニー松尾をリスペクトするフォトグラファーがお届けします。

映画「アンチポルノ」 監督:園子温 冨手麻妙、筒井真理子

月曜日の午後に、5割の入りは異常だと思ったら「メンズデー」だった。
劇場内は異様な熱気で、なんかいつもと違う。

園子温  x  ロマンポルノへの期待か?

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あらすじ)

小説家兼アーティストとしてブレイクした京子は極彩色の部屋に籠もり、マネージャーの典子から知らされるスケジュールを分刻みでこなす毎日を送る。次第に虚構と現実の境が曖昧になっていく中、京子の意外な過去が暴かれる・・・

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主演の冨手麻妙があっけらかんとヌードになってくれるが。

80年代に日活の映画館で見た赤坂麗、宮井えりな、風祭ゆき、小川美那子、朝吹ケイトなどのもつ影のある女たちを見てきたので、あの頃のエロスとはほど遠い。

大人の女性の色気を全く感じない。

かといって少女の毒気もない。

主役をやるには何か大切なものが足りない。

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共演する筒井真理子を初めてスクリーンで見るので楽しみにしていた。

美しい裸もSMもどきプレイが中途半端で、彼女の魅力の出る幕がなくかわいそう。

他の共演者も異型の人形かロボットの様で・・・

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誰一人共感もないし、ふざけたコスプレの学芸会のよう。

極彩色の絵づくりも悪趣味だし

【ホフマンの舟歌】だけが空虚に流れる・・・

どうしたのか、園子温

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冷たい熱帯魚」で魂を鷲掴みされた悪の魅力、とか

恋の罪」でインテリの心の砂漠を見せてくれた迷宮、とか

 

2作はAmazonプライムで見れる。

(「ヒミズ」、「地獄でなぜ悪い」「希望の国」「TOKYO TRIBE」も)

 

愛のむきだし」の何だかわからない疾走感、とか・・・

 

何も園がなかった。

最近は1年に2,3本を公開させる売れっ子になってクオリティを保てないのか?

日活の企画に乗っただけの箸休めかな。

だから観客はごちそうを何一つ食べれない。

 

「アンチポルノ」は「アンチソノシオン」だった。

 

10点