映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション」4DX 監督ジョージ・ミラー シャーリーズ・セロン トム・ハーディー
今日初めてこんなバージョンあると知った。しかも4DX!
一昨年の最高傑作にして、映画史に残る大傑作と言わざるを得ない。
当時の批評は ↓ ↓ ↓
故に仕事ほっぽりだして今から見る。
福岡市内雪降ってるが、映画館は暖かい。
実社会は厳しいが、映画館だけはストレスがないしね。
狂いそうなこの世界の片隅で、せめて2時間くらいMADにして欲しい
感想は後ほど・・・
まず初4DXの感想。
キャナルシティ博多では料金2300円。
人生で1作品で支払ったたぶ最高額だ。
作品の完成度は2回目なので100%保障なので惜しくない。
まず4人掛けの椅子がいい感じだ。
前席とのスペースも適度にあるし見やすい。
10%の入りも悪くない。
開始5分前に、スタッフ女性がつかつかやってきて
「外部からの飲食の持ち込みと、荷物はお預かります」携帯、財布など入れたジャンパーとホットゆず茶を有無を言わさず持って行ってしまった。
(後で知ったが、入口横に専用ロッカーで荷物を預けるシステムになっていた)
そして、挨拶代わりに紹介ショートムービーで爆音鳴らし、椅子揺らして、風が耳元からやってきて、スチームがスクリーンに昇り、水滴が落ちてきた。
てっきり面倒なメガネするのかと思ってたので、たいしたことないなという感じ。
そして上映。
物語は2行で語れる。
砂漠の悪党から逃れ、生まれ故郷に帰りたい女戦士と悪党の子を産まされる女たちの逃走を助ける元警官マックス連合と悪党軍団の殺し合い。
全編モノクロ・・・どうかな? という一抹の不安は確かにあった。
でも開始数分で、あの「ジョージ・マッド・ミラー」の世界に没頭した。
何の問題もない。
写真でいう、白とび、黒つぶれなく、フルカラーにない白黒の豊かな諧調が見れる。
逆に気持ちいい。抜けがいい。
もっと言えばセクシーだ。
改めてシャーリーズ・セロンのこの映画の凄味を再確認した。
長い手足の美しさ、誘拐され戦士にさせられた哀しさ、強烈なリーダーシップ、性を超越した高貴なる存在の高みの存在感。大スクリーンで見るに値するスター女優だね。
4DXは疲れるけど楽しいな。
全編ほぼタンクローリーが砂漠を疾走する訳なので、同時に椅子が揺れる。2時間助手席に座っている感覚。シートがいいので悪酔いはしない。
アクションシーンでは、画面に合わせて背中から肘打ち受けてるようで、慣れててくるとマッサージのようで気持ちがいい。
という訳で、上映中居眠りが出来ない唯一の鑑賞方法でもある。
但し2000円オーバーなのでMAD作品しか見ない。
「SW」とか「ジェラシックなんとか」ごときでは行かない。
このシリーズ、とにかく悪役が魅力的だ。
大悪党イモータンジョーは誰が見ても、どこから見てもバケモノ級で嬉しくなる。
部下はどいつも見事な悪党顔だ。
このビジュアルで勝手にドラマは動き出す。
映画はどこ切り取ってもハイダイナミックレンジの静止画のようで、写真家がよく使う「ルック」が高い。
モノクロにしたことでそれが際立って見える。
ジョージ・ミラーの圧倒的なクリエイティブに再度脱帽する。
絶望の地からの脱出劇アクションで世界最先端の過激映像を、猛スピードで見せながら
多くの死の先に希望を見せる。
20年に1本でるかで、ないかの大傑作でありながら
ハリウッドでは決して作れないインディペンデントムービーの香がする。
映画の至福あふれる魂を鷲づかみされた2時間を再び味わった。
素晴らし過ぎる。
100点
2017年1月20日、アメリカで、本物のマッド
現代のイモータン・ジョーになりうるドナルド・トランプが大統領に就任し4年間の悪夢に世界は付きあう。
就任式当日、多くの死者がでるだろう。
マックスは現れるか・・・