批評サムライ  ~映画・ドラマ・小説・エンタメ ★斬り捨て御免!~

責任が何でも曖昧なこの国で娯楽くらいは白黒ハッキリ!大作も小品もアダルトも興業収入も関係ない。超映画批評にない「上映途中の居眠り」が特技。シネマハスラー・宇多丸氏やたまむすび・町山智浩氏のブログを見習って公開初日最速レビューを心掛け、評価は点数制。みうらじゅんとカンパニー松尾をリスペクトするフォトグラファーがお届けします。

映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」

シン・ゴジラの4回目を見ようと思ったが・・・

まもなく公開終了するこの映画を選ぶ。

 

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概要)

ローマの休日」など数々の名作を生んだ希代の脚本家ダルトン・トランボの波乱万丈な人生を、テレビシリーズ「ブレイキング・バッド」で知られるブライアン・クランストン主演で描いた伝記ドラマ。脚本家トランボはハリウッド黄金期に第一線で活躍していたが、冷戦の影響による赤狩りの標的となり、下院非米活動委員会への協力を拒んだために投獄されてしまう。釈放された後もハリウッドでの居場所を失ったトランボは、偽名を使用して「ローマの休日」などの名作を世に送りだし、アカデミー賞を2度も受賞する。逆境に立たされながらも信念を持って生きたトランボの映画への熱い思いと、そんな彼を支え続けた家族や映画関係者らの真実を描き出す。共演に「クィーン」のヘレン・ミレン、「マレフィセント」のエル・ファニング、「運命の女」のダイアン・レイン。「ミート・ザ・ペアレンツ」のジェイ・ローチ監督がメガホンをとった。

 

どうせ客は10人以下であることはわかっていた。

それもそうだろう。

50年代のアメリカ映画界に吹き荒れた赤狩りと戦った

脚本家と家族、仲間の哀しい話に、明日から始まる癒しの

日曜の夜、九州の超田舎シネコンに人は来るものか!

 

案の定、私を入れて4人。

前回同じ劇場で見た「君の名は」とは大違い。

内容からしてこのくらいが似合っている。

しかしいつも思うが、
この数人が、最後方2列に3席くらい離れて何故か座る
これが可笑しいね。

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大好きなダイアン・レーン(初恋映画の傑作リトル・ロマンスが初主演)が妻役で

いい味出していた。素敵な歳のとり方してる。
こういう女優を名花というんだな。

そして、名脇役のジョン・グッドマン

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差別される側に、途中で数少ない支持者が現われる。

グッドマンらしい立ち廻りをしてスッキリさせてくれる。

メリハリ、観客の感情の発露

こういう脇がいないと映画を絞まらない。

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エリザベス女王がまた右翼のコラムニストを嫌らしく
実に楽しそうに演じてくれる。貫禄勝ち。

随所にトランボが偽名で関わった名作が実写とリメークで挿入されて

映画脚本の天才度がわかる。

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ローマの休日」なんて映画のほぼすべてが詰まってるもんね。

皇室への憧れ

窮屈さからの解放

異国での初恋

捕まえにくるサスペンスと逃走

終わりを迎えることがわかっていく切なさ

別れが信頼となる驚き

ラスト、グレゴリー・ペックの靴音が宮殿に響き渡る

何とも言えない、映画でしか表現できない哀愁

 

信念を曲げずにいていろんな危機に立ち向かい勝利する実話が

毎日が信念を曲げてばかりの私にはいいクスリになった。

80点

 

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次回は何を撮っても傑作しかない

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ハドソン川の奇跡」9月24日公開