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批評サムライ  ~映画・ドラマ・小説・エンタメ ★斬り捨て御免!~

責任が何でも曖昧なこの国で娯楽くらいは白黒ハッキリ!大作も小品もアダルトも興業収入も関係ない。超映画批評にない「上映途中の居眠り」が特技。シネマハスラー・宇多丸氏やたまむすび・町山智浩氏のブログを見習って公開初日最速レビューを心掛け、評価は点数制。みうらじゅんとカンパニー松尾をリスペクトするフォトグラファーがお届けします。

映画「フェイク」 森達也監督 佐村河内守

梅雨前の暑さに耐えきれず映画を物色してたら

地方都市のアートシアターに監督森達也の新作が上映されていた。

金曜日の10時55分、開演前にシニア層が10人ほど並ぶ

大ヒットの様相だ。

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 森達也著作は折に触れて読んでいた。

オウム事件でも白か黒かの2言論の危なさを指摘する姿勢が印象に残る。

佐村河内事件は主役のイメージの強烈さ

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新垣隆、神山典士、週刊文春など脇役もキャラ立ちがおいしい。

新垣氏はこれを契機に音楽家として大ブレークを果たす。

神山氏もこの告発記事でジャーナリストとして注目を浴びる。

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オウムの次として

15年ぶりの映像対象としてまさにドンピシャ。

森達也の為に起こった事件のような。

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佐村河内宅で森が密着する。

何を話し、何を話さないか?真実は何か・・・

ワクワクしない方が難しい。

特に「 衝撃のラスト12分」とコピーされたらまんまと

飛んで火にいる夏の虫にならざるを得ない。

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これも映画的至福だ。

 

フジTVの番組関係者らが出演依頼するくだりの本質を

森が斬り捨てる。

視聴率欲しさに平気で美しい建前を述べる高級サラリーマンと

事件でトラウマを負った佐村河内との対比がうまい。

事件の真相は意外な方向へ導かれる。

 

この事件のフェイクとは?

ドキュメンタリー作品の中でフェイクとか?

 

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(私は映画館で余りの至福に酔うと寝るくせがある)

まずいことにラスト10分くらい寝てしまった。

森のラストの問いかけの言葉で起きた。

DVDで見直すまで今回点数は付けない。

 

しかし全編手話通訳をする夫婦愛を見せてもらった。

これは出色の恋愛映画である。

必見だと思う。

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兎に角おもしろいのだ。

見るのだ。