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批評サムライ  ~映画・ドラマ・小説・エンタメ ★斬り捨て御免!~

責任が何でも曖昧なこの国で娯楽くらいは白黒ハッキリ!大作も小品もアダルトも興業収入も関係ない。超映画批評にない「上映途中の居眠り」が特技。シネマハスラー・宇多丸氏やたまむすび・町山智浩氏のブログを見習って公開初日最速レビューを心掛け、評価は点数制。みうらじゅんとカンパニー松尾をリスペクトするフォトグラファーがお届けします。

映画「ダークプレイス」 シャーリーズ・セロン

昨年見たBEST映画「マッドマックス 怒りのデスロード」ですっかり

シャーリーズ・セロンのファンになってしまったので

新作を見ない訳にはいかない。

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クールビューティー中の女王

全ての主演作をウォッチしてないが心底笑った彼女を映画で見たことがない。

(日本では映画女優も意味のないバラエティに出て、意味のない笑いを振りまくが)

マッドマックスは彼女の代表作であるばかりか、アクション映画の新しい地平を見せてくれた。

SFX(基本好きではないが)はこう使えば素晴らしいんだ、と気づいた。

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その彼女が少女期に家族を兄に殺されるトラウマを持つ複雑キャラを演じる。

これは見ないといけない。
地方のシネコンとはいえ、公開数日後の夜で私を含め客3人・・この現実が映画の物語とリンクしてなんとも寒かった。

 

あらすじ)

リビー(シャーリーズ・セロン)は7歳のときに母とふたりの姉を殺される。生き残った彼女の証言によって、15歳の兄ベンが殺人犯として逮捕され収監された。家族を失ったリビーは寄付金で暮らしていたが、それも底をつきはじめていた。そんなとき、彼女は有名事件の真相を語り合う「殺人クラブ」のライルニコラス・ホルト)と出会い、謝礼目当てで家族に降りかかった事件を語るのだが、事件を振り返って調べていくうちに衝撃の真実が隠されていたことに気付く…

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まず手足の長い典型的なモデル体型の彼女が、帽子、革ジャケ、パンツルックのやさぐれ感が何か変。

何とか主演賞を受賞した「モンスター」の彼女はリアルで「有り」だったが今回は微妙だ。体のラインを極力アピールしたくないファッションがトラウマ表現の一部なのだろうが・・・何か違う。

田舎州のスモールタウンやホームレスの町には合うのだろうが・・全編これでは彼女の魅力が半減する。

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「殺人クラブ」が登場する当たりがアメリカ的で面白いが、この組織の描き方が中途半端で彼女を引き込むライルの立ち位置もよくわらない。

ところどころで子供時代の回想が挿入され、真実の一端が少しずつ判明するが、現代シーンのサスペンスが圧倒的に足りない中で、突然別の映画を見るような不協和音。

そもそも殺人犯で死刑を待つ兄が真実を語っていないとわかるが。
その中の真実探しサスペンスなのだが、最後まで何も語らない。

語らないのに突然回想シーンで真実を細切れで見せる。

リビーが突き止めるのではない(突き止める部分もあるが)のでカタルシスがないのだ。だから主人公に共感できないのだ。
ヒロインに感情移入させない映画なんてゴミだ。

そもそも脚本と構成が下手なのだ。

多きな山を作れないまま「なんだっ、そういうことか」で終わってしまった。

怪しげな人物を表層的に見せてるだけで、その不気味さが伝わってこない。

背景もイメージできないし底が浅い。

このポスターもひどいな。

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物語の複雑さを親切にポイント解説してるつもりだろうが。

映画ファンを愚弄するにも程がある。

ロクヨン」の自画自賛ポスターといい

宣伝部の上から目線と傲慢さはほんとどうかしている。

俺たちはバカか?

 

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事件が解決しておだやかな美しい表情のシャーリーズを見れたことだけが取り柄の、起承転結の意味を理解してない残念なドラマ。


アメリカサイドの脚本・演出の出来そこないと

日本サイドのファン愚弄した宣伝手法と

日米合作の勘違い映画。

 

20点