映画「64 ロクヨン」(前編)佐藤浩市・滝藤賢一・永瀬正敏・瑛太
自画自賛ばっかりの映画界で
やり過ぎだろいうと言うしかないロクヨン。
制作委員会を束ねたTBSの大キャンペーンで
主要メンバーは番組出ずっぱりだし。
ポスターは「映画史に残る傑作・・・」と公開前ポスターに
書く神経の異常さ。本来それは映画ファンがゆっくり答えを出すもの。
制作サイドの言葉で語る節操のなさは、ヒットさせなければ許されない大手サラリーマン連合の焦りが透けて見える。
この手法は委員会に広告代理店、出版社らメディア総動員の上等戦略だ。
ほんと止めて欲しいね。愚弄するな。
さて本題
まずNHKドラマが傑作だった。
ピエール瀧の存在感は出色だった。驚いたね。
それとオープニングとラストのビジュアルのカッコ良さ。
そして音楽。
現代人の叫びとしかいいようがない不協和音が見事。
どこをとっても、これぞクリエイティブ。
昨年NO1だった。
その後を受けて満を持してオールスターキャストで
2部作で公開。
物語は大まかにまだ覚えている。
ラストシーンも知っている。
そういう中で前篇を見た。
そしてどうしてもTV版と比べてしまう。
力がみんな入っている。・・・まさに演技合戦
笑いは1ミリもない。
なんか息苦しい。
警察組織はそうなのかも知れないけど・・・
カタルシスがないし足りない。
後編へつなぐための前編の意識がこちらにあるせいでもあるだろう。
それが正解なのかも知れない。
しかし本来は10分のインターミッション(休憩)の後に
後編の連続映写だ。
それが出来ないことが最大の問題だ。
DVD、ブルーレイ化への配慮か?
シネコン側との話し合いの末か?・・・・
前篇見ただけで後編見ずに死んだ人にどう謝るのか?
いずれにしても評価は後編の後で。