映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」(前編)
8月1日公開で、この日は映画の日で、初日、初上映の朝早い時間を狙ったが、予約は既に満員だったので、2回目で鑑賞。
ネットの評判は公開前から悪く、原作を読んでいないのと
作品に興味がないので先入観はない。
監督が事前に評論家の酷評にツイッターで言及するなどメンドクサイ映画のレッテルが
貼られ期待値はいやが上にも高まる。
イントロダクション)
人間を捕食する巨人と人類との壮絶な戦いを描いた諫山創の人気コミックを基に、『巨神兵東京に現わる 劇場版』などの樋口真嗣が実写映画化したアクション大作。100年以上前に出現した巨人が巨大な壁をぶち破り、再び侵攻してきたことから、巨人対人類のバトルが繰り広げられる。エレンを『真夜中の五分前』などの三浦春馬が演じるほか、長谷川博己、水原希子、石原さとみ、國村隼といったキャスト陣が集結。原作にはないキャラクターも登場するなど劇場版ならではの展開や、巨人のビジュアルやすさまじいバトルの描写も見どころ。(Yahoo映画より)
まず 冒頭
登場人物のキャラ把握と関係性、人間の立ち位置の背景のつかみが実に下手。
会話で語らせると学芸会みたいに見えてくる。
冒頭はアクションを入れてから、観客を一息つかせてからじゃないと。
おもいきり壁の近くにいるもんだから巨人があらわれて逃げ惑う。
筋肉露出型巨人の大きさがよく出ていてハリウッドに負けていない。
どんどん人を食べる。
このリアルさは終始貫いた。
ここから男女の感情が入ってくるのだが
主役2人の関係がよくわからないので戸惑う。
セリフで説明すると野暮だし
テロップは間抜けだし
映画評論家として著名な町山脚本は説明しない手を選択したが
観客に好きに推理させるリスクを取って見事に失敗した。
かっこいいイケメンが現れて
女の子と何かおもわせぶりな関係があるのか?ないのか?
もったいぶったセリフ廻しで、このキャラがわからない。
物語に混乱をもたらすばかりで・・・
軍艦島のロケシーンは奥行が他と違い
戦場のイメージを喚起させる。
廃墟マニアでなくても行きたくなる。
登場人物が多い分、整理してキャラ立てしないといけないのに全然出来ていない。
中途半端のまま、戦闘する。
全員兵士のくせに、大声を発して、いがみ合い対立していく。
脚本が混乱し、演技がひどいので、観客もそうなるのは道理。
結果、特殊撮影だけを褒めるしかない残念な映画に。
後編に、この体たらくをどう挽回させるのか
その一点が気になって見にいくしかない。
60点