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批評サムライ  ~映画・ドラマ・小説・エンタメ ★斬り捨て御免!~

責任が何でも曖昧なこの国で娯楽くらいは白黒ハッキリ!大作も小品もアダルトも興業収入も関係ない。超映画批評にない「上映途中の居眠り」が特技。シネマハスラー・宇多丸氏やたまむすび・町山智浩氏のブログを見習って公開初日最速レビューを心掛け、評価は点数制。みうらじゅんとカンパニー松尾をリスペクトするフォトグラファーがお届けします。

桜木紫乃著『ホテルローヤル』(集英社) 

最近は直木賞芥川賞を取った著者がTVによく出てきるようになった。

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作品の出来とは関係ないが、親しみがわいたり、絶対に買わないぞと思ったり。

桜木紫乃はその落ち着いた物腰と、大人の発言で

春に亡くなった渡辺淳一の様な北国の匂いがしたこと

ラブホテルを舞台にした短編集連作であること

市井の人たちの呻きや渇きが描かれていそうなこと

キャッチコピーが近年では最高にいい。

 

 湿原を背に建つ北国のラブホテル。
 「非日常」を求め、男と女は扉をひらく。
 体を使って遊ばなきゃいけないときがある。

 

疲れた大人たちがが好きなフレーズ満載で

読んでみたら実にいい。

既に死語になっている感がある

女たちの ”心の襞(ひだ)” が正直に、誠実に描かれ

朽ちゆくラブホテルが人格を持ち

不特定多数の、訳あり男女の、人生の場面場面の

アクセントになっている、書き過ぎていない。

創造力を奪わない。

 

小説の中での北国もラブホも素晴らしい。

余韻が残る久しぶりに小説らしい小説。

80点

 

ホテルローヤル

ホテルローヤル