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批評サムライ  ~映画・ドラマ・小説・エンタメ ★斬り捨て御免!~

責任が何でも曖昧なこの国で娯楽くらいは白黒ハッキリ!大作も小品もアダルトも興業収入も関係ない。超映画批評にない「上映途中の居眠り」が特技。シネマハスラー・宇多丸氏やたまむすび・町山智浩氏のブログを見習って公開初日最速レビューを心掛け、評価は点数制。みうらじゅんとカンパニー松尾をリスペクトするフォトグラファーがお届けします。

「K2 ~初登頂の真実~」

来年の「山の日」に向けて
登山人口がおそらく史上最高になるだろう。

2014年は山岳映画が目白押しで
6月に失敗作「春を背負って」と「K2」
来月はエベレスト初登頂を描いた3Dがある。

 

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映画はエベレスト初登頂の翌年1954年に
2度の敗戦で沈むイタリアが、国の威信をかけて挑み
2名を山頂に立たせるまでの実話を描く。

前半は
国中から登山家が名乗りを上げ選抜されるまでの競争と
女性との出会いと恋が描かれる。

50年代のイタリアの恋愛事情が
何故か懐かしい。

ハリウッド発のバカ映画ばっかり見てると
ヨーロッパの数十年前の恋愛物がロマンチックでいい。 

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後半のK2アタックパートでは

本命のアルピストが何故登頂班にならなかったのか
その封印された真実を60年後に明かされる。
 

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男同士の友情
現地の少年との交流
去っていく女
栄光を物にするための謀略
謀略を知っても沈黙する友への裏切り
登頂の栄光を傷ものにしないために沈黙する悔しさ

8000Mの雪と氷と岩の世界で

栄光の下、それぞれの思惑が交差する人間ドラマ。

70点

 

無性に沢木耕太郎が読みたくなった。

 

凍

 

 日本人登山家夫婦の野心が冷徹に描かれる。