批評サムライ  ~映画・ドラマ・小説・エンタメ ★斬り捨て御免!~

責任が何でも曖昧なこの国で娯楽くらいは白黒ハッキリ!大作も小品もアダルトも興業収入も関係ない。超映画批評にない「上映途中の居眠り」が特技。シネマハスラー・宇多丸氏やたまむすび・町山智浩氏のブログを見習って公開初日最速レビューを心掛け、評価は点数制。みうらじゅんとカンパニー松尾をリスペクトするフォトグラファーがお届けします。

「渇き。」 中島哲也監督 役所広司、小松菜奈 原作)深町秋生

「告白」の中島哲也監督作品

 

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前作で学生や子供の心象風景を見事に子供目線で
描き切った手腕は世界水準で日本で1番。
期待値は高い。


映画『渇き。』予告編 - YouTube


タイトルバックの映像処理が
アメリカンハードボイルドの挿絵調で
実にサマになってる。

娘が行方不明になった。

元刑事の役所が、担任、友人、医師を訪ね
人探しの合間に、暴力団や半ぐれ集団に襲われる。

娘と麻薬、異常な人間関係、
人の心を手玉にとる悪魔性に気づき犯人を追いつめる。
 
既に刑事を辞め、社会からドロップしている役所が
ハチャメチャな落伍者を演じて気持ちいい。

 

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妻と愛人を車ごとぶつける
別れた妻を襲い、犯人グループの妻を強姦し
娘の首を絞め、担任の胸倉を掴み・・・
無頼さが実に心地いい。

 

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天使と悪魔を両立させたモデル出身の小松菜奈は演技をしない
必要としない自然体で素晴らしい。
 
最大の貢献は妻夫木聡だろう。
助演男優賞は総ナメ必至

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キャンディなめなめ、やる気があるのかないのか
得体の知れない、「先輩~」が口ぐせで。


しかし見かけとは裏腹に、頭のキレは抜群らしく
警察組織の体制維持を矜持として動く。
 
全く新しい21世紀の若い刑事像を作った。 
本物の役者になってきた。
 
90点

 

果てしなき渇き

果てしなき渇き