批評サムライ  ~映画・ドラマ・小説・エンタメ ★斬り捨て御免!~

責任が何でも曖昧なこの国で娯楽くらいは白黒ハッキリ!大作も小品もアダルトも興業収入も関係ない。超映画批評にない「上映途中の居眠り」が特技。シネマハスラー宇多丸氏、たまむすび町山智浩氏、シネマストリップ高橋ヨシキ氏を見習って公開初日最速レビューを心掛け評価は点数制。地方在住フォトグラファーがど田舎のシネコンでネタバレあり&あらすじ&見たまま感想ブログ

全裸ヌード写真集「56」石田えりが57歳で奇跡のハダカ。先行画像・写真特集!おばあちゃんのヘア自撮りブーム必至か?インスタ映えに熟女画像が増える予感が。

11月で57歳になった女優・石田えり

デビュー作をリアルタイムで試写会で見たのでつきあいは約40年。

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作品が病気で死んでいく役なのでヌードもなく10代思春期のめんどくさい感じもなくただただ幸薄い美少女役では数年後のビキニ写真を見た時は鼻血がでた。

根岸の名作「遠雷」での躍動するオールヌードは日活ロマンポルノで見る女優たちにないナチュラル、明るさ、屈託のなさに驚いた。

そして篠山のヘアヌード2冊目で熟女のフォルムが魅せるボリューム感の素晴らしさにびっくり。

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そして今年のライザップCMでのビフォー・アフターとサーフィン姿のかわいさ。

裸になる仕事はみんな一流の相手を選びいい仕事をしている。

頭のいい人なんだろうな。

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そして今月、20年ぶりの写真集を外国人フォトグラファーと組んだ9500円で出版する。60年代後半、学生運動で荒れた時代に出た写真集のアバンギャルドな雰囲気プラス、ヒッチコックと組んで作品のイメージを決定した映画のタートルバックデザインの巨匠ソール・バス風な知的な感じと相まってシュールだ。

孫が3人いても普通な「56歳」のヘアヌードなんだからこの戦略は正しい。

本来、なかなか観れない、観てはいけない世代の体なんだから

 

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石田えり写真集 56

石田えり写真集 56

 

数点の写真から想像するに、もはやレンズを見る必要もない貫禄勝ちの様相。

熟女ならではのどっしりとした存在感と、変わらぬかわいさの石田ワールド全開のえり無双ヌード写真になっている。

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50代以上の女性の間で最後のヌードを撮っておこうというブームが来るだろう。

インスタやFacebook、ブログに熟女自撮りが増えるな。

絞り、画角、ピント、後処理まであるのでこうは綺麗にはいかないけれど、健康的な美に目覚めるのは大歓迎。

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「海に出て、サーフィン」ではなくて

「週末はハダカで過ごそう」とか

「森林浴は全裸で」とか

「女って50からが美しい」とか・・・

これまでの写真集にない社会的メッセージを持っていると思う。

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40代以上の妻のプレゼントにいいと思う。

こういう歳の重ね方をして欲しい、とね。

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片平なぎさ、宮崎美子など存在感のある知的な50代女優がいっぱいいるのに、活躍の場が限られているのは本当に惜しい。これをきっかけにしてヌードでなくてもいいので写真集を出してくれないかな。

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乃木坂なんとかの白石とかいう「アイドルと言う名の子供」写真集が23万部の大ヒットらしい。世も末だ。

ロリコン国にこそ、おじさんおばさんのレジスタンスを見せたい。

 

 

映画「探偵はBARにいる3」小ネタを繋いで、地方都市PR目的のテレビドラマ以下の歴史的出来損ない。今年最悪の日本映画で北川景子がかわいそう、前田敦子のバイプレイヤーとしての存在感は本物だ。

この一週間は、どこの局でも大泉洋がゲストで、新作映画の番宣をしまくった。

彼のトーク力は俳優では突出しているが、私は撮影裏話を話すスタッフ、キャストを信頼できないし嫌いだ。秘話などバックステージは作品の出来とは全く関係ないし聞きたくない。言うべきでない。言い訳に聞こえる。

いつもの制作委員会方式でスポンサーが多いのでバラエティ出演が楽なんだろうが見苦しい。

 

過去2作を見てないのが、パート3が出来るというこことは一定の評価があるんだろう好奇心と北川景子の美しさ観たさに久しぶりに映画館に。

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いつものど田舎シネコン、公開2日目の土曜日の夜

いつもの位置にスタンバイ。

スター俳優が多いにしては観客はパラパラで活気はない。

これがご当地映画のデメリットなのか?

 

こんなつまらない映画を見たのは何年ぶりだろう。

冒頭の掴みのキャバレー内、教頭の乳もみ事件解決から「違うだろー」と嫌な予感がしていた。

探偵・大泉がその時々の心象を語るが、それをハードボイルドと勘違いしている脚本家のセンスが恐ろしい。

軽い存在感が売りの大泉が、反権威、強がり、キザな言葉だけが宙に浮いて違和感がハンパない。

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ところどころ松田との掛け合いで小さな笑いが起こるが、2人の間の絆とか信頼感が不明で危機突破のカタルシスが薄い。

途中でもう諦めた。

北川景子の最近の美熟女ぶりだけを期待することにした。

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正統派の美しさが他の女優を頭ひとつ抜きん出て素晴らしい。

CMとテレビだけではもったいない。

吉永小百合級の活躍が可能だと評価する。

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しかしやはり脚本が悪い。

過去回想シーン、病院で出会う子供との触れ合い、自らの病気などとても安易に描きすぎて論理的には整合するが共感に至らない。

人殺しでもヒロインにはそれが必要だ。

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それに比べて、前田敦子とフランキーの存在感は際立つ。

なくてはならないバイプレイヤーでキレキレ感が愉しい。

 

終板、日本ハム監督とか札幌市長とか出させて、オール北海道的な感覚はもう耐えられない。

ハードボイルドを気取った、対立ドラマのない、誰も共感する者のない、地方都市PR映画を2時間見せられる苦痛は苦行である。

アクションシーンはスローで撮ってデジタル処理で部分的に早回し手法が実に不自然でギコチナイ。

長いエンドタイトルの後の寸劇も何の意味があるのか、ないのか・・・もはや身内受けのテレビバラエティーそのもので、映画館内の余韻なんて考えてもいないんだろうな。 

パート1を昨日深夜放送されて見たがもうこの時点でひどいものだった。

せっかくの才能の北川景子と前田敦子は、3K(北野・是枝・黒沢=脚本を書く一流の演出家)級と組むしかない。事務所はどこを見てるんだろう? 

 

映画館で金を払う価値は全くない0点

余りに酷い。

 

悪女女優「菜々緒」の素晴らしさがジワジワくる。情熱大陸のビキニ水着画像の美しさ!和洋折衷顔+圧倒的スタイル+頭の回転の速さ=21世紀の岸恵子だ。インスタマネは無駄と思うが・・

自宅で仕事してるとたまにテレビをつける。

TBS系「情熱大陸」で菜々緒特集。

 

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ひとり旅と言う名の番組タイアップツアーで見事なビキニラインを披露してくれた。

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NHKでの着物姿が素晴らしい。

主役をいつも喰う名悪役の地位を確実にした感がある。

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長い手足が日本人離れしている

ハーフのようでハーフでない

和洋折衷のハイブリッド感が漂う

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これまでの日本女優の枠を超える

新しいオーラを放ちつつある気がする。

 

岸恵子という大女優がいる。吉永小百合と人気を二分した。

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デビュー時の美しさは群を抜いているが

中年になってからのセクシーさが私の中ではNO1女優だ。

ふと真顔になったシリアスな表情の豊かさ。

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フランスの映画監督と結婚しパリに住み、フランス語を話しハリウッド映画「ヤクザ」に出演した知性派。その彼女が70年代突如、不思議な映画に出演。

映画はショーケン(萩原)人気の延長戦で、どちらも中途半端だったけれど、束の間の恋に溺れる岸の大人の女の魅力が爆発していた。

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これで中年女性の美しさに目覚めた。

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あの岸だからこそ見せた大人の女性の揺らぎを、最近の菜々緒に感じる。

単に嫌われ悪女を出来るだけではダメで、圧倒的に美しくないといけない。

米倉涼子ではなにかが足りない。遂に後継者が現れた。

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今、29歳なので30代が楽しみで

日本でも海外でもアマゾンでもネットフリックスでも

CMなしで主演(彼女のドラマ)で見たい稀有な女優になった。

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時代が菜々緒に追いついた。

 

 インスタで女子の「菜々緒ポーズ」をよく見かける。 

 何を楽しんでいるのか・・・謎だ。

読書芸人紹介の全32冊一覧「アメトーーク(2017年11月16日)」(東野幸治、ピース又吉、オアシズ・光浦、メイプル超合金・カズレーザー)今回オードリー・若林がいないが遂に紀行作家になっていた。

今回紹介の32冊の内、私が読んだのは「罪の声」塩田武士、「走れメロス」太宰治(おそらく中学時代)のわずか2冊。

皆さん忙しい人気者なのに凄いな。感性の鋭さが芸風に見て取れます。

年末年始の参考か、親しい人へクリスマスのプレゼントにどうぞ。

 

今年読んだ好きな本

◆ 東野幸治

1、蜜蜂と遠雷  恩田陸 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 

2、ルビンの壺が割れた 宿野かほる 

ルビンの壺が割れた

ルビンの壺が割れた

 

 

3、明るい夜に出かけて 佐藤多佳子  

明るい夜に出かけて

明るい夜に出かけて

 

 

4、R帝国 中村文則 ★

教団X (集英社文庫)

教団X (集英社文庫)

 

 

5、紀州のドン・ファン(美女4000人に30億円を貢いだ男) 野崎幸助

紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)

紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)

 

 

◆ オアシズ・光浦

6、i(アイ) 西加奈子

i(アイ)

i(アイ)

 

 

7、臣女 吉村萬壱

臣女 (徳間文庫)

臣女 (徳間文庫)

 

 

8、星の子 今村夏子

星の子

星の子

 

 

9、ピンポン(エクス・リブリス) パク・ミンギュ

ピンポン (エクス・リブリス)

ピンポン (エクス・リブリス)

 

 

10、東京自叙伝 奥泉光

東京自叙伝 (集英社文庫)

東京自叙伝 (集英社文庫)

 

 

11、罪の声 塩田武士

罪の声

罪の声

 

  

ピース又吉

12、ビニール傘 岸政彦

ビニール傘

ビニール傘

 

 

13、歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス) 呉明益 

歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)

歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)

 

 

14、成功者K 羽田圭介

成功者K

成功者K

 

 

15、表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 若林正恭 

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

 

 

R帝国 中村文則

 

16、1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった せきしろ 

1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった

1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった

 

 

i(アイ) 西加奈子 

 

17、しんせかい 山下澄人

しんせかい

しんせかい

 

 

18、ゆらぐ玉の緒 古井由吉

ゆらぐ玉の緒

ゆらぐ玉の緒

 

 

 19、神秘大通り(上)(下) ジョン・アーヴィング

神秘大通り (上)

神秘大通り (上)

 

 

カズレーザー

20、応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱 呉座勇一

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

 

 

21、サピエンス全史(上)(下) ユヴァル・ノア・ハラリ 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

 

 

22、ムー公式 実践・超日常英会話 宇佐和通

ムー公式 実践・超日常英会話

ムー公式 実践・超日常英会話

 

 

23、妻に捧げた1778話 眉村卓

妻に捧げた1778話(新潮新書)

妻に捧げた1778話(新潮新書)

 

 

 

東野へのオススメ本(厚くなく、ファンタジーじゃない)

ピース又吉

24、ゴランノスポン 町田康

ゴランノスポン (新潮文庫)

ゴランノスポン (新潮文庫)

 

 

オアシズ・光浦

25、夜の谷を行く 桐野 夏生

夜の谷を行く

夜の谷を行く

 

 

カズレーザー

26、岳飛伝シリーズ 田中芳樹

岳飛伝 全5巻セット

岳飛伝 全5巻セット

 

 

読書芸人プレゼン大会

ピース又吉「国語の教科書に載っている本」

27、走れメロス 太宰治

走れメロス (新潮文庫)

走れメロス (新潮文庫)

 

 

28、沢田さんのほくろ 宮川ひろ作

おはじき [教科書にでてくる日本の名作童話(第1期)]

おはじき [教科書にでてくる日本の名作童話(第1期)]

 

 

カズレーザー「変わったギミックの本」

29、残像に口紅を 筒井康隆

残像に口紅を (中公文庫)

残像に口紅を (中公文庫)

 

 

30、生者と死者 酩探偵ヨギガンジーの透視術 泡坂妻夫

生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)

生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)

 

 

オアシズ・光浦「必ず泣ける本」

31、八日目の蝉 角田光代

八日目の蝉 (中公文庫)

八日目の蝉 (中公文庫)

 

 

32、ねこのおうち 柳美里

ねこのおうち

ねこのおうち

 

 

 

 

 

 

 

映画「シン・ゴジラ」(地上波初放送)来たるべき大震災、米軍の北朝鮮攻撃、原発事故等の「総理、ご決断を!総理撃ちますか?」と大杉漣になって平和ボケ(=考えない)を問う総理シュミレーションドラマ(全キャスト出演者・取材協力一覧)巨災対ヒロイン=尾頭ヒロミ役市川実日子とヤシオリ作戦で萌えるだろうがまずは君が落ち着け!

映画館で3回、DVDで10回以上(細かい確認含めて)鑑賞した。

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初IMAXでの感想

 怪獣出現で為政者の誰が、どう動くのか?

アメリカはどうする? 在日米軍は? 国連は?

自衛隊は治安出動? 災害出動?

官僚組織、政治家、軍人=自衛隊員の3つどもえが面白い。

特筆すべきは、特定の一般市民個人や、その家族が描かれないことだ。

涙が出てこない。これが画期的で素晴らしい。

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ゴジラに倒された、焼き尽くされたマンションには万単位の被害者と家族がいて生死のドラマがある。

ということは、ゴジラ、自衛隊、国への怒り、叫び、訴え、感情が無数にある。にも関わらずそこは描かれない。

感情の発露=涙とか嗚咽とか慟哭で観客を揺さぶることは出来るかもしれないが、感情、感傷ドラマはたかが知れている。監督の意図はそこにない。

地理的には、火山国、島国の日本は数年に1度、どこかで必ず大災害が起きる。

安全保障では、ロシアに北方領土とられて、韓国に竹島とられて、中国に尖閣狙われる。この状況で国の危機管理を描く時に「怒り」でなく、この国の統治の仕組みの詳細、意志決定プロセスを描いた。 

日本固有の問題を置いといても、映画史上初めて国レベルで為政者(前記3者)の危機管理の5W1Hを描いた初めてのドラマと言える。

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来たるべき巨大自然災害、アメリカの北朝鮮攻撃(トランプと安倍は握ったと思う)原発事故による放射能災害等、平和ボケ日本人が見る最高の教科書だと思う。

 

以下の本で本物のクリエーター哲学が見てとれる。

=一流の仕事の神髄に触れられる

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ ([バラエティ])

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ ([バラエティ])

 

 

高揚感を味わうにはヤシオリ作戦組曲をどうぞ

www.youtube.com

 

主演以外の出演者(イケメンと美女だけではない、多くの使命感のある日本人の様々な顔を有名・無名の役者達が素晴らしいアンサンブルを見せる)

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取材協力

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 世界一の怪獣シリーズを60年以上産み育てた「東宝」が販売権を与えただけにリアルさはスターウォーズに何らひけをとらない。

東宝大怪獣シリーズ ゴジラ 2016 全長約500mm PVC製 塗装済み 完成品 フィギュア

東宝大怪獣シリーズ ゴジラ 2016 全長約500mm PVC製 塗装済み 完成品 フィギュア

 

 巨災対のヒロイン、市川実日子は不思議なオーラを終始発散。

映画史上初のリケジョでしかも女子官僚のダブルヒーローとなった。

 

ポートレイト 市川実日子 (たのしい写真)

ポートレイト 市川実日子 (たのしい写真)

 

 

 

映画「IT/イット それが見えたら終わり」恐怖皇帝スティーブン・キング原作 殺人ピエロ「ジョン・ゲイシー」を描かずに「悪魔」にすり替えて失笑しか起きない出来損ない。ソフィア・リリスだけが救いの情けないホラー。

「文化の日」にホラー映画だ。

3連休の初日のせいか、九州のどいなかシネコンでは同じようなことを考える人だろう20時の最終回はほぼ満員。大人ばっかし。

 最近の傾向で「満員の時に見る映画はロクなものはない」と勝手に格言作っているがどうだろう?

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出す小説の多くが映画化、ドラマ化されるハリウッド御用達NO1だけどこの人のホラーで楽しめた試しがあまりない。

アメリカ人の日常生活のいじめ、階級社会、宗教依存背景をこれでもかと抉る技がどうも気に食わない。

「シャイニング」「キャリー」「グリーンマイル」「ミスト」「ミザリー」・・・よくわからなかった。

良かったのが「デッドゾーン」「ショーシャンクの空に」などで監督の演出力なのか。

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今回は、予告編を何度も映画館で見るものだから「刷り込み」の条件反射の犠牲になってしまった。

 

あらすじ)

とある田舎町で児童が行方不明になる事件が相次ぐ中、おとなしい少年ビルの弟が大雨の日に出掛け、大量の血痕を残して姿をくらます。

自分を責めるビルの前に突如現れた“それ”を目撃して以来、彼は神出鬼没、変幻自在の“それ”の恐怖に襲われる。

彼と同じく“それ”に遭遇した子供たちと手を組み、“それ”に立ち向かう・・

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冒頭の雨のシーンは面白い。

「それ」の子供の心を引き込む話術が見事でつかみはOK

しかし、これ以降は酷かった。

弟を奪われた兄と同じ学校の子供たちだけで解決するのもまだいい。

しかし警察の捜査はいつまでたっても描かれない。

この時点で、行方不明の謎と犯人の解明は科学的には描かないんだ=「それ」は人ではなく「鬼」の様な多様な解釈可能な摩訶不思議な存在となる。

なんだ、キリスト教背景の悪魔描きか!と、わかってくると興ざめる。

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派手なBGM(爆音的に音量が大きい)と連動するビックリ画面にも慣れてくる。

嫌な予感がしてきた。

このパターンだと子供たちの勝利で危機は去るが、ラストで決まって次回に続く・・・

左右のおじさんおばさんでビッシリで席を立つのは大人げない。

バカ映画を見る苦痛を久しぶりに味わう。

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テレビでたまに特集される数十人の子供を殺害した実在のジョン・ゲイシーがモデルであるなら、違った描き方があったろうに・・・

少年・少女の一夏の成長譚といえば同じキングの「スタンドバイミー」があるが、一部その世界を描きはするが、その前提で子供たちの家庭環境を描いてないので空振りに感じる。

こんな稚拙な作品が大ヒットするアメリカは大丈夫か?

 

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唯一の救いは15歳でヒロインを演じたソフィア・リリス

父親の性的虐待の犠牲者でありながら父を「それ」と対峙する強さを獲得する。

ふとした表情が70年代ソフトポルノで世界を魅了したシルビア・クリステルの面影で彼女のオーラは本物でスターになるな。

短編映画 「The Lipstick Stain」

 

明らかに上映後の館内はガッカリ感が支配した。

上映中も失笑が聞こえた。

日本は神がどこにも宿る多神教で、多くの国民に原罪がない(理解できない)のだから共感もカタルシスもあり得ない。

「気まずい」と書いた紙が空中を彷徨ってた。

おとといきやがれ。

 

30点

 

格言は当たってしまった。

 

 

映画「彼女がその名を知らない鳥たち」原作:沼田まほかる 白石和彌監督 阿部サダヲ 伏線回収の見事さよりも蒼井優のヌードに日本女性の美しさを再確認した。松坂桃李のすけこまし演技は秀逸。

先週から、「ブレードランナー」「ゲットアウト」と洋画ラッシュなので、映画の日は邦画が見たくなって、いつもの館のいつもの場所、平日最終回で、事前情報のないものにした。

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昨年のベスト10「オーバーフェンス」にも主演した蒼井優

 

テレビ出演はよく知らないが、映画館のスクリーンで見たい女優だ。

実年齢32歳だけど20代ようでもあり精神年齢が高そうでもある。

30代前半は娘にも母にもなれて、最も役柄に恵まれていい仕事を出来る時期だし、安藤サクラ、満島ひかり、宮崎あおいなど素晴らしいライバルもいるが裸へのこだわりの無さは頭ひとつ抜けてる感がある。

脚本や監督、役柄で仕事を選ぶタイプなのだろう。

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週刊誌に”魔性の女”とか呼ばれているそうだがスクリーンで輝けば私生活はどうでもよろしい。

70年代の秋吉久美子、関根(高橋)恵子のスクリーン無双系統になって欲しい。

 

あらすじ)

作業着のまま暮らす醜くて汚い佐野陣司。同居して6年になる十和子。彼女は以前に捨てられた黒崎のことが忘れられない。

十和子は仕事もせず、陣司が稼いだ金で生活。にも関わらず陣司への嫌悪感はある。

姉は叱る、陣司は十和子を責めることなどせず愛し続ける。

ある日、十和子は壊れた腕時計をきっかけに、百貨店に勤める妻子持ちの水島と恋に落ちる。逢瀬を重ねるほど深まる想い。 陣司はストーキングや嫌がらせなどで水島と引き離そうとし、十和子はその様子に恐怖を抱く・・・

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ダメ男役の阿部サダヲをスクリーンで初めて。

小市民らしい小芝居の連続で、イライラしてくる。

蒼井は商品クレーマーのベテランでありプロの言葉選びと、だらしなさ、安アパートセットのリアルが実にいい。

プライベートが普通じゃない、やっかいでメンドクサイ女を「オーバーフェンス」同様見事だな。

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松坂桃李という名前は綾瀬はるかの彼氏とは知ってはいたが映像で見たことがない。

スクリーンで見るとなかなかの正統派二枚目で特に指がいやらしい。

女癖の悪いサラリーマンを好演している。

私が女なら抱かれたいと思うだろうな。

 

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後半化けの皮が剥がれる不快さとセットで、すけこまし役なら日本一だ。

デパートは働く方も顧客も女の園なので、私も就職で考えたことがあるがブスメンなのであきらめた。

プロクレーマーで、他人依存で、不倫体質という、日活ロマンポルノライクな展開が素晴らしい。

ここに、刑事が訪ねてくる辺りから不快不穏な空気にサスペンスが加味される。

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後半、蒼井のヌードがいいタイミングで挟んでくる。

米倉涼子的に手足が異常に長いとなんかしっくりこないが、日本女性の小ぶりなバストが美しい。過激に見せるためでなく、彼女の依存体質の殺伐とした心象風景の表現として納得できる。32歳の女性のカラダのリアリティは20代とは違う。

 

ラスト15分で怒涛の伏線回収はうなずくばかり。最近こういうパターンが実に多い。

去年のベスト10「何者」的な脚本が増えた理由はなんだろう。

原作小説を2時間以内に収めるには、とにかく省略しないとしょうがない。起承転結の結は削れないので、結を念入りに巧みな映像処理で見せる。

故に起承転との妙な違和感が残る。

今回はうまくいった。

 

不思議なタイトル「彼女がその名を知らない鳥たち」の回収は忘れたもよう。

85点